週末カミング

柴崎友香の『週末カミング』を読んだ。

この人の作品は殺人とかファンタジーとかそういう刺激的なものではなく、日常で起こり得ることを自然に描写していて、それが良くて見入ってしまう。こんなこと言ってるけど何冊も読んでいるわけではない。

朝起きて、パッとスマホを見ると「神奈川県に熱中症アラート」という文字が並んでいた。今日も暑くなるのかと思いながらまた寝た。

早起きしたいと思ってるのにいつの間にか9時になっている。バイトが22時まであるせいで家に帰っても早く眠ることができない。

バイトに行こうとアパートの階段を降るとセミがいた。地面に寝転がっていた。こういうセミには良い思い入れがなくて、ほとんどの場合「ジジジッ」と鳴きながら体をバタバタさせてくるので思わず鼓動が早くなってしまう。でも昨日は大丈夫だった。

寝るときはエアコンの切タイマーをセットするのが日課になっている。ある日いつも通りタイマーを1.5時間にセットしようとリモコンを操作していると、「1.1時間」というのがあって果たして6分を足す意味があるのか考える頭もなく、すぐ寝床に入った。ふと目が覚めるとまだ4時にもなっていなく、でも0時にセットしたはずのタイマーがまだ切れていなかった。これはおかしいと思って手動でエアコンを消してまた眠りについた。起きて目が冴えてきたころにリモコンを見てみると、昨日セットした時間は11時間であることが発覚した。