小中高と学校が一緒、中学はバスケ部で一緒だったにも関わらず、高校3年になってようやく仲良くなった友だちがいる。
東京で会社の研修をやるというので、その後飲みに行こうと誘われた(どうやらうちに泊まるらしいことも、2週間前に聞いた)。
専門学校から関東にきて、コロナもあって3年ぶりに会った。
(その前の週に、私は久しぶりにしかも唐突に宮城に行き、この彼や他の友達と遊んでいたのだけれど)
東京駅か新橋駅付近で居酒屋を探そうと、まずどっちの駅に行くか決めた。
東京駅で待ち合わせして、なぜか歩いて新橋駅に行くことになった。
?
最初から新橋でよかったよね?と思ったけど、東京駅の外観が気に入ったようで、まあこれはこれでいいのかと思うことにした。
お腹は空いていたけど、歩きたい気分だったので、新橋まで歩いた。
途中、有楽町あたりで「この辺でもいいよ」とか「もうどこでもいいよ」とか、お腹減りすぎたのと花金でどこも空いてないので、考える脳が無くなった。彼の。
店員にピースして入れるか聞いたお店は、空いていたにも関わらず入らなかった。
たまたま入った道で雰囲気の良さげなお店を見つけた。
中はたばこ臭く、喫煙席しか空いてないと言われた。
どちらもたばこは吸わないので、どうしようか悩んだ結果、また新たに探すのは面倒くさいよねと、奥のテーブルに腰をかけることにした。のだけれど、やっぱりカウンター席にしよう!と優柔不断な友だちが言った。
カウンター席は全部で8席、すでに3人がいい感じに酔っているのを、空いてますかと確認したときから知っていた。
私たちの母親と同世代の女性客2名と年齢不詳の法律事務所に勤める男性。
とりあえずビールを注文して乾杯。
若い子が来ると雰囲気変わるわねと店長と女性客2名が言った。
法律事務所に勤める男性(たしか清水さん)はだいぶ酔っ払っていた。
やはり弁護士は変わっている人が多いらしいことを教えてくれた。
カウンター席はすでに出来上がった方々ばかりなので、誰彼構わず話しかける。
それがそこに座る良さでもあって、楽しい。
つまみも頼んで、お互いの話をしてた。
仕事の話や転職の話をしていると、隣の女性たちが話に入ってきた。
どうやら2人は最近まで同じ会社に長らく勤めていたらしい。1人は上司が変わってやりづらくなり今は失業中と言っていた。
その人は人事をしていたらしく、彼が研修の話をしていたときに、どんなことしたの?とか、もうそんなことやったのね!とか、盛り上がっていた。
人事がよくいう、あなたたちは投資なのよという言葉も聞いた気がする。まだ若いから。
このセリフ、転職の面接のときに、「あなたまだその会社に入社して1年も経っていないですよね。会社からしたら今マイナスだと思うんですが、それについてどう考えているんですか?」と聞かれ、さすがに返答に迷ったことを思い出した。
しかも一次面接なのに5人+web参加1人
人生の話。息子がこういう問題を起こしたとか、別居してるとか、セックスレスになったとか、奥さんは他の男に抱かれて幸せになってほしいとか
みんな何かしら抱えてるもんなんだと勉強になった。
また会うことは絶対ないと思うけれど、一緒に飲むことができて良かった。
最後の〆のそばは、奢ってあげると気前よく言っていただき、ご馳走になった。
人と話すのは楽しい。
普段カウンター席につくことは滅多にないし、それ以前に居酒屋にあまり足を運ぶことはない。
偶然一緒になった女性たちも、失業中の女性の部下だった人(頼まれたら断れない人)の話を聞くために3人で集まろうとなったけれど、来れなくなったので2人で飲んでいたと言っていた。
[断れない方]がいたら私たちは話してないと思うし、そのお店で会っていなかっただろう。
そう考えると人と人とが出会うことって当たり前なことだけど、でも運命的だと思う。