いつまで生きられるのだろう
私はいつまで生きられるのだろう。
何もすることがないとそんなことを考える。
高校生の頃の健康診断で、心臓に雑音があると診断された。
心音だったか心雑音だったかは忘れた。
大きい病院で診てもらわなきゃいけなかったけれど、怖くなって行けなかった。
正式に病気だと言われれば、その後楽しく学校生活を送れそうになかったから。
結局、こういうのは早いうちに対策しておかねばと思い、半年から1年後、意を決して近くの医院に向かった。
大きい病院で診てもらうには、まずは小さい病院で診てもらい、異常があれば紹介状を発行してもらわなくてはならない。
近くの医院で診察してもらった結果、特に異常はないと言われた。
でも、もしものことがあったら大変だから激しい運動はしないように、と止められた。
異常はないに越したことはないけれど、あ、なんでもなかったんだ、へーと思った。
自分のことなのにまるで他人事。
今はなんともないけど、昔は胸の間が痛むときがあった。
あれは恋だったのかしら。
他に体の異常はなかったので、病で倒れるということは限りなくゼロに近いのではないかと思っている。
でも事件事故に遭う可能性はゼロではない。
突然見知らぬ人に刺されたり、横断歩道を歩いているときに車が突っ込んできたり、そういうことが起こらないとも限らない。
外に出なければ安全ということでもない。
隣の部屋で火事が起こればこちらまで命の危険を感じることがあるだろう。
恨まれたり妬まれたりしたならば、最悪の場合放火されることもあるだろう。
新撰組みたいに、死と隣り合わせの日々を送っているというわけではないけれど、でも、それに近い何かがあるのではないかとも思う。
時間があるときはこういうことを考えているけれど、忙しいときはこんなこと考えている暇がない。
私はいつまで生きられるのだろう。
あー、早く課題やらなきゃな。